ヒューゴの不思議な発明(Hugo:2011年米)
こんにちは!Otenkingです!
本日ご紹介する映画は、「ヒューゴの不思議な発明」です。
マーティン・スコセッシ監督のファンタジー作品。
1930年代フランス・リヨンが舞台のこの作品は、少年が主役であり、ファンタジー、3D、そしてタイトルから、「ライラの不思議な冒険」「ナルニア国物語」などと同系列のものと想像していましたが、劇場で3Dで観たところ全く裏切られました。しかも、いい意味で・・・。
鑑賞後の感想は、観て良かった。とても面白い。です。
面白さのポイントは、この作品がその内容と3Dであることの関連性がとても深いものであるからです。
ご家庭では2Dになってしまうので、映像の楽しみは減りますが、・・・。
以下、内容に関するものになるので、これからご覧になる方は、ご注意を。
少年の活躍を描いたものですが、一種の謎解きのような要素を持っています。
映画草創期のフランスの映画監督ジョルジュ・メリエス(マリー=ジョルジュ=ジャン・メリエス)。彼の最も有名な作品は1902年の映画「月世界旅行」で、映画好きなら一度は目にしたことがあるでしょう。
その「月世界旅行」とメリエス、そして、少年ヒューゴの関係を紐解いていく作品の中で、映画草創期の様々創意工夫を、3Dならではの映像で見ることができるのが、劇場での楽しみになります。
CG、SFX、3Dという現在の映画における様々な技術と、映画草創期の映像技術が、素晴らしくマッチしている。
メリエスは手品師でした。そして、映画に「映像マジック」の可能性を見出し、実践したのです。
私たちが見ている映画の世界は、「映像マジック」そのものだということを、再認識させてくれると共に、映画の面白さ、映画づくりの面白さを伝えてくれる作品に仕上がっています。
メリエスが現在映画監督だったら、どんな映像を見せてくれるのだろうと想像を膨らませ、楽しむことができるでしょう。
映画づくり、監督、役者を取り扱った作品は数多くありますが、本作品は、ファンタジー要素を上手く取り入れた秀作といえるでしょう。
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