オーケストラ! (Le Concert:2009年:仏)

こんにちは。Otenkingです!

3月になってから、これまでの乾燥が嘘みたいに雨が降りますね。季節の変わり目。服装も気をつけないといけませんね。

雨の日は部屋でゆっくりとDVD鑑賞も悪くありません。陰鬱とした季節には、コメディー要素で笑えて、さわやかな涙を誘う作品が、後味良くお勧め。

映画のジャンルで題材となる「音楽」。スポーツでは、クライマックスがゲームなら、さしずめコンサートシーンが「音楽」もののクライマックスですね。



音楽モノで楽しめるものは邦画に有名どころが多くあります。近いところでは、「のだめカンタービレ」、「スイングガール」、合唱が題材の「うた魂」。洋画では、サスペンス時代劇要素が強いですが「アマデウス」が有名ですね。

さて、今回の作品は「オーケストラ!」。フランスの作品です。落ちぶれたロシアの世界的な指揮者が、昔の仲間と共にボリショイ楽団になり済ましフランスでのコンサートに乗り込むという内容なのですが、フランス映画独特のユーモアが盛り込まれており大変楽しめるものとなっています。

ロシアの楽団というのがポイントになっており、旧ソ連時代の政治的な闇と改革開放後の陰陽、また国内では移民問題を抱えるフランスの国内事情などもうかがえ、いかにもフランス映画らしい皮肉や笑いが上手く盛り込まれています。

テーマになっている曲、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲が物語では重要な役割を果たします。

曲の美しさや悲しさも手伝いクライマックスのコンサートシーンは感動!。

ソリスト・アンヌ役のメアリー・ロランの美しさも際立つ、後味さわやかな作品。

日本での公開期間が短かったような感じなので、見逃した方は、雨の鬱陶しさをしのぐ一品とされてはいかがでしょうか。